大好きなLIBERTYでバッグや小物を製作しています。


by le petit sac
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ありがとう、そしてさようなら エナン

まもなく全仏オープンが始まります。現在はクレーコートシーズンの真っただ中。
このシーズンだからこそ、エナンのことを書きたいと思います。

思えば毎年この時期は、クレーが得意なエナンがトーナメントで勝ち続けるのを見ながら
いつもわくわくして全仏を迎えていた気がします。

2008年、引退のニュースが駆け巡ったときは衝撃的でした。
なんでなんで?と何が何だか訳が分からず。
しかも彼女のホームとも言えるローランギャロスの直前でしたから。
当時ランキング1位で、引退セレモニーも無しで本当に引退? とにかくショックでした。

ベルリンで当時伸び盛りのサフィナに敗れ、
モチベーションが保てなくなったことが引退した理由だったかと思います。
1位とか関係なくきっぱり。エナンらしいといえばエナンらしい。

急なこと過ぎて、あわててエナンの試合を録画したDVDを探したものです。
試合はライブで見る主義なので(後から試合を見返すことはあまりないのです)
結局エナンの試合の分は1本もなく・・・
WOWOWさんが全仏直前に放送してくれた2007年のファイナル(イワノビッチ戦)
が手元に残る唯一の映像となりました。

でも、心のどこかでエナンはいつか復帰するのでは思っていました。
あれほどのプレーヤーです。きっとモチベーションとフィジカルが整えばまた戻ってくるだろうと。
一旦引退したクライシュテルスが戻ってきたことがきっかけにならないだろうかと。

そして。本当に戻ってきてくれました。あの時はうれしかったなあ。
2010年の全豪は記憶に新しいところです。とてもエキサイティングなトーナメントでした。
特にデメンティエワとの激戦は忘れられません。
これからまたエナンを応援できる!と本当にわくわくした気持ちでした。

2010年ウィンブルドン。キムとの4R。コンディションは非常に良かったと思います。
唯一タイトルの無いウィンブルドンも狙えるのではと期待していました。あの瞬間までは。

キムの厳しいコースに来たボレーに跳びついたエナン。肘から落ちた感じでした。
あのときのプレーは静止画のように覚えています。ああ大丈夫かなあと。
エナンはそのままプレーを続けましたが、残念ながら敗退。

それまで好調だっただけに、怪我による戦線離脱はとてもショックでした。
それでもきっとまた戻ってきてくれる、とこのときはまだ信じていました。
結果として戻ってきてくれたものの、2011年全豪が最後となりました。

2度目の引退を聞いたとき、ああやっぱりという思いと、
もうほんとに復帰はないのかと期待する気持ちの両方でした。でも今度こそ本当のリタイアでした。

エナンを最初に見たのは2001年のウィンブルドンでしたから
10年以上にもわたって見続けてきたことになります。

最初のキャリアでは、どこかつっぱったような感じを受けました。
勝負にこだわり、容赦なく相手に勝負を挑む。孤高の武士のような感じでした。
もちろんバックハンドはほれぼれとする素晴らしさで、全てがかっこよかった。

カムバックしてきた後のエナンは、どこか落ち着いて穏やかになっていました。
それでも勝負に対する執念は変わらず。2度目のキャリアは短かったですがどの試合も印象的です。

他の誰とも違うエナンならではの力強いフォアハンド。
居合抜きのような切れ味鋭いバックハンド。素晴らしいタッチのネットプレー。
ここぞという時に相手を仕留める勝負師としての度胸の良さ。
本当に大好きな選手でした。

今こうして書いていてももう彼女のプレーを見ることが無いなんて信じられないことです。
でも、何年にもわたりエナンのプレーをリアルタイムで見られて応援できたことに感謝したいです。
2006年全仏の1R、現地でエナンの試合を観戦できたのも今では良い思い出です。

レッドクレーに大好きなエナンがいないのはとても悲しいことですが、
今後の彼女の人生が幸せに満ちたものであることを祈ります。

ありがとう、そしてさようなら エナン。
Merci et au revoir, Justine.
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by lepetitsac | 2011-05-05 14:02 | my favorites | Comments(0)